英語と 日本語とは 言語の 系統が ちがう ので、音韻感覚も
まったく
別の
もの
だろうと
考え
やすい
のですが、あらためて
調べて
みると、案外
日本語と
よく
似た
音感覚の
英語に
出あう
ことが
あります。
まずは、現代日本語の
文脈に
とけこんで
いる
p-k音 英語を ひろって、観察して みましょう。
おなじ ような 現象が 英語でも 見られます。Bag (フクロ)や box (ハコ)に つめこんで、一つの pack(包み)、package (荷物)として まとめ、クルマ (car)で ハコビ (carry) やすく しました。まさに、パクパク・パクル姿です。
ヒク[弾] もの = picker
日本語の ヒクには、ヒク[弾]と ヒク[引]が あります。コトバの
意味・用法から
考えて、おそらく
まず
ヒク[弾・pick]と いう コトバが 生まれ、そこから
やがて
ヒク[引・pick up]の 意味・用法が 派生したと 考えられます。日本語の
音韻組織原則では、動詞 ヒクの 未然形 兼 名詞形が ヒカ[氷鹿] (鹿の角。ツルハシ)と いう ことに なりますが、英語でも
動詞pickの 名詞形がpicker(pickする もの)と なって います。
『古事記』神武東征の くだりで、神武天皇が「国つ神、名は ヰヒカ」と 出あいます。ヰヒカは、「尾 ある 人」(シッポが 生えて いる 人)と 書かれて いますが、じつは「毛皮の シリアテ」を 身に つけた 山男スタイルの 人物。さらに いいかえれば、水や
鉱物資源を
求めて
山野を
かけめぐる
技術者と
しての
「ヒク[弾] 人=picker」でした。
ヒカは ピカピカ・ヒカル・ヒカリ などと 同源で あり、ヒゲ[髭]・ヒコ[日子] なども ヒカの 語尾母音 交替と 考えられます。『萬葉集』に、わかい 法師の 顔に 生えた ヒゲをクイ[杭]に 見たてた 歌 (3846)が ありますが、英語でもpike (ヤリ・とんがり山・尖峰)、picket (棒杭) 、peak (山頂) などのp-k音語が あり、民族の ワクを こえた 基本義が 共通している よう です。Pikeを 日本ローマ字式に
よむと、ピケ(=ヒゲ)と
なります。
ヰヒカの ばあいは、ヰ[井・well] + ヒカ[氷鹿・picker]の 構造で、「井戸を
ヒク
技術者」という
ことに
なります。この
ヰ[井・well]は、水を はじめ。水銀・石油
などの
鉱物をヒキだす・フキださせる ための 井戸 です。
ポカリ 開く 穴ボコ
= pocket
日本語で、ホク・コトホグ など いい、また ホコ・ホコル などと いいます。日本列島で イネ農耕が ひろまった ころ、イネの ホを 口に フクんで 豊作を コトホグ [言祝・寿]ことを 職業と する 人たちが いて、ホカヒヒト[乞食人]と 呼ばれて いました。この コトホグ[言祝・寿] 行為が 英語のbegで あり、ホカヒヒト[乞食人]がbeggarに 当たると思われます。穂を
口に
含んだ
ホカヒヒト[乞食人]の 顔は ホクホク[穂來穂來]顔で あり、豊作を 確信して ホコらしい 姿 だったに ちがい ありません。
当時 流行した 武器に、ホコと ヤリが ありました。モロハ[諸刃]の 劔に 木の柄を つけた もの ですが、「柄木を 受ける フクロ[袋]の ある もの」が ホコと 呼ばれたと されて います。「穴ボコ」など、「ポッカリ 開く フクロ」の 姿 です。
英語pocketは まさに この「ポカリ 開く 穴ボコ」の 姿 です。辞典にも、「pocket = small bag」と 解説して います。ついでにpockの 項を しらべて みると、「膿疱。穴。くぼみ」と
解説。さらにpokeの 項では、「①(指や 棒で)つつく。②ポケット」と 解説されて います。
ここまで くると、beg, beggar に 関連してpeck (クチバシで ツツク。ヘコます), pecker (クチバシ。キツツキ) を 連想する など、p-k音 英語の 組織原則が すこし 見えて きた感じが します。ヒカ (鹿の角。ツルハシ。Picker)で ヒク(弾く。pick)。その あとに ポカリ 穴ボコが できる。そんな 姿 です。
p-k音 語根と
派生語の 関係
「断片的なp-k音語を、思いつきで 並べる だけ では、信頼 できない」、「もっと 客観的・合理的な
討議資料が ほしい」と いわれる かも しれません。そこで つぎの 資料を用意 しました。A.H.D.( アメリカの 遺産、英語辞典)の フロク「インド・ヨーロッパ語根と その 派生語」の 中から、p-k音 関連の 項目を ひろって 要約した もの です。IE語根・基本義・派生語の順に なって います(日本語訳
および
*印
以下の
コメントは
引用者の
責任)。ご教示を
おまち
します。
bak-( staff used for support つっかい棒)
bacteriaバクテリア。細菌。*顕微鏡で
見れば、棒切れの
姿に
見える。⇔ボウpung棒bang。
imbecile 精神薄弱者、バカもの。*精神面から
見て「ハガ[剥]れた」姿。バカに され やすい 人。「つっかい棒」が
必要な人。漢語「精神薄弱・白痴」のハク[薄・白]も p-k音語で、「ハガ[剥]されて、薄く 白っぽく なった」姿。日本語の「バカ」も、動詞ハグ[剥]や バク[化]の 同族語と 考えられる。s-r音語の シレゴト[痴言・痴事]・シレモノ[痴者]や silly(低能の)に 通じる。
bhaghu-(arm腕, bough枝)
bough 木の 枝。*とくに 大枝(main branch)を よぶ コトバ。本体 から ハガレ[剥]て、ワキ[脇]へ ワカレ出る 姿。
bhago-(beech treeブナの木) (*ハガス・ハガレル 姿)
book 本。*むかし、紙が なかった 時代、ブナの 木の皮を ハガ[剥]して モジを 書いたから。
beech ブナの 木。*ハゲ茶色の 樹皮を もつ。ハガした 樹皮の 内側は 無地の ハク[白]色。⇔ハク[白・薄・柏]。ハグ[剥]。
buckwheat ソバ(の 実)。*ソバの 実は 三角形で、ワキを ハギ[剥] とられた 姿。⇔ハク[白・薄・柏]。
bheug-(to bend曲げる) (ヘコム・ヘコマス 姿)
bog 湿地。*ヘコム 地形。
bow1 (船の)へさき。*波を乗りきる ため、先端部分を ハギとり、曲線形に
する。
bow2 ひざ、腰を 曲げる。あいさつする。*ベコベコ、ヘコム 姿。マグ[曲・枉]と bowは、語頭子音b, mの 交替か?
bow3 弓。*矢をヒク[弾] 装置。フク[腹]部を ヘコめて 矢を ヒキしぼり、一気に ゆるめて 矢を 放つ。
pag-(to fastenしっかり 留める) (ハギトル・ヒキシメル・ヒッツカム、*パクリ、クワエコム姿。
compact1 堅く締まった。*余計な 分が ハギとられ、引き締まった
姿。⇔バクbiuak縛fu
pay1 支払う。*所持金の 一部を ハギとって 支払う。
peace 平和。*トゲを ハギとり、安全さを ヒキトメル 姿。⇔ヘイbiang平ping。
appease なだめる。
pacific 平和な。
pacify 静める。*波風 立てる 要素を ハギトリ、ヒキシメル 姿。
pact 約束。契約。*ハグ・カタメル・ヒキシメル姿。
pagan 異教徒。*異教に ヒカレ、ハギとられた 人々。 ⇔ハク[剥・迫]。
page1 ページ。*1枚1枚 ハグ、ハグルもの。 ⇔ハク[剥]。
peig-(to cut切る, mark記す)
file2 ヤスリ。*ハギとる・cutする道具。ことによって、カタチづくる。
picture 絵。*ヒク(弾・引・pick)・ハク[著]・ハグ[剥]・ヘグ(減・cut) などの 作業によって できる カタチ。
pigment 絵の具。*pictureを 仕上げる ための 道具。
depict 描く。⇔ヘキpek劈pi(ハモノで 切り裂く)。ビョウmiog描miao。
0 件のコメント:
コメントを投稿