…k-n音の 英語②…
「カード64」a-a
画像について
画像①は、「カード64」の 1枚。k-n音の 日本語を とりあげた もの です。カンカン・ガンガンは
いわゆる
擬声語ですが、この 語音と 品詞語カナ[金]・カヌ[兼]・カネ[金・鐘] などとの あいだにも おなじk-n音語と しての ツナガリが あるので ないかと、イズミは
考えて
います。「カネが
ナル」の
ナル[生・成・鳴]に ついても、ノル[乗・宣・告]や 英語のknoll(鐘を鳴らす) などと 共通の 音韻感覚 から うまれた コトバ では ないかと 考えて います。
画像②も、「カード64」の
1枚
ですが、a-a音語 アユムを とりあげた もの です。ヒザ関節を
つかって、脚を「くの字」型に 5らせて アユム 姿が、まるで「ユミ[弓]を ひきしぼって
矢を 射る」姿に 見える という 音韻感覚です。おなじ
姿をk-n音語で いえば、「ヒザ関節を
つかって、脚を
クネクネ・クネらせる」姿 という ことに なります。ここまで
くくると、日本語の k-n音が 英語のknee(ヒザ関節 )や kneel (ヒザを つく)など とも つながって いる ように 見えてきます。
クネクネ 曲がる ヒザ関節=knee
英語の 辞典では、前回 紹介した 語根gene-(to give birth) と ならんで、k-n音の インド・ヨーロッパ語根が10個 あまり とりあげられて います。その いくつかを ご紹介する ことに します。
genu-1(kneeヒザ関節, angle角度) knee, kneelひざまずく, diagonal対角線.
アシ[足・脚]の 上半分と 下半分の 中間に ある ヒザ関節が knee。腰・カカト などの 関節との カネアイで、アルク(アユム)・ハシル・ケル・キヅク[杵搗・築] など、複雑で 効率的な 動作が デキル(カナウ)ように なりました。
人が 歩く とき、下半身が「弓を 引きしぼる・ゆるめる」姿に なり、ひざ関節を
カナメに
して角度angleが 生まれます。その 角度を ゼロに する=ヒザを 折りたたむ=ヒザマズク姿がkneelです。
弓の 両端を つなぐ ツル[弦]=角angleをはさむ2辺の 先端を つなぐ線=対角線=diagonalです。
キネと ウス=コナス・コネル もの=cin
語根genu-1の 延長線上に genu-2が 登場します。
genu-2
(jawboneアゴの骨, chinアゴ) chin.
上アゴと 下アゴが 関節で つながり、その カネアイで キネと ウスの 役割を カネル 構 造に なって います。アゴの 関節を つかって、下アゴの 骨が クネクネ 動き、上下の 歯が キネと ウスに なって 口の中の 食品を コナゴナ・グニャグニャに なる まで つきコナシ、コネまわします。
上アゴと 下アゴが 関節で つながり、その カネアイで キネと ウスの 役割を カネル 構 造に なって います。アゴの 関節を つかって、下アゴの 骨が クネクネ 動き、上下の 歯が キネと ウスに なって 口の中の 食品を コナゴナ・グニャグニャに なる まで つきコナシ、コネまわします。
グニャグニャに コナス=知る=know
つぎの 語根 gno-もgenu-1, 2と 同族です。
gno-(to
know知る) know, can1できる, cunningずるい, notice通知, recognize認める, ignore無視する, noble高尚な, diagnosis診察, narrate述べる.
クニャクニャ・グニャグニャに なる まで カム・カジル(gnaw)こと。それが やがて 味を シル[知](know)・ワカル[分] ことに なります。ついでに いえば、日本語の
シル[知]も「(たとえば 大根や ニンジンを) シル[汁]が でる まで カジル」姿です。
Knowできた 中身がknowledgeですが、辞典には「知識・理解」など
と
ならんで「性的関係sexual
intercourse」まで ふくめて 注釈して います。そういえば 日本語 でも「まだ 男(女)を シラ[知] ない」など、にたような
表現を
しますね。
Can1とcan2との 関係を どう 考えたら よい でしょうか?飲料水
などの
容器がcan2です。漢語でも カンkuan罐guan、hem函han などと いいます。この カン(容器)が 発明された ことで、水 などを 簡単に 保管・運搬・管理
デキル ように なりました。ユメが カナエられた=カノウ[可能]に なった。そう いった 歴史が 背景に あって、can2(罐)からcan1(デキル)の 意味用法が 生まれた
と
推定デキル かと 思います。
カネを 打つと カーン
と ナル
関係
ヤマトコトバでは、「キネで クネクネ・コネて、コナが できる」、「カネを 打つと、キン・コン・カンと(ネ[音]が)ナル」などと いう ことが できます。この ばあい、いろんな
種類のk-n音語(擬声語・擬態語・品詞語)が でて きますが、それぞれの チガイを こえて、k-n音語 独特の
共通点を 感じとる ことが できます。
k-n音 英語に ついて 見ても、おなじ ような 現象が 見られます。つぎの「語根と派生語」の 例をごらんください。
Kan-(to
sing歌う) henめんどり, chantさえずり, accentアクセント, enchant呪文を かける, incentive誘因, charm魅力.
Ghans-(gooseガチョウ) goose, goslingガチョウの ひな, ganderガチョウの 雄.
Kens-(to
proclaim宣言する) censor検閲官, cesus人口調査.
Kwon-
(dog犬) cynic皮肉屋, hound猟犬, dachshund, canaryカナリア, canine犬の, kennel犬小屋.
語根として あげられたkan-,
ghans-, kens-, kwon-は、日本人の 耳には、いずれも トリやイヌ などの 鳴き声を 連想させます。とりわけ、ghans- からは ガン[雁](wild goose)を、kwon- からは ケン[犬]を、ガーガー・キャンキャン という 鳴き声と セットに して 連想 させられます。Kennelに いたっては、まさに「ケン[犬]ネル[寝](ところ)=犬小屋」。どこの 民族 でも、にたような
コトバを
つくる
ものだな
と
感じます。
次回は、「knoll と ノル[乗・宣]」などを とりあげる 予定です。
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