…t-r音の英語…
①テル・テラ・トル・トリ
②テイter邸di。ヒデル[日照]宮。
画像に ついて
drip(シタタル), drop(シタタリ)や television(テレビ) などの 画像を 準備すれば よかった のですが、とりあえず
てもとに
ある
画像で
まにあわせ ました。
①
「カード64」の
イラスト
からの
引用です(前前号「t-r音の日本語」でも 借用)。日光が デル・テル・テラス
姿
あるいは
テラ[寺]の 姿 から、英語音terraceを 連想したり、ツル(トリ)が 魚を トル 姿や トリヰの 姿 から 英語音tree, true, tryなどを 連想して いただければと 考えて います。トリが ヰル
ところが
treeです から。
②
北日本新聞連載「漢字物語」258 イラスト からの 借用です(前号「t-r音の漢語」でも借用)。漢字音 テイ ter邸di から 日本語音 デル・テル・テラ・テラスや 英語音 terrace などを 連想して いただければと 考えて います。
タル・シタタル 姿、drip, drop
軒下に タレさがる つらら[氷柱]が 太陽の ひかりに テラされ、タラタラ・ダラダラ、タレサガリ、シタタリ
落ちます。その
姿が
drip(滴る), drop(滴り)です。
タル・カタル 姿、tell, tale, talk
ヤマトコトバ では、タル[垂] も デル[出] も 共通基本義は「手の
姿に
なる。ツキデル」こと。英語
でも、tel-音を もつ tell(語る), tale(物語), talk(語る。話す)は、「コトバが 口から 外へ デル」姿を あらわして います。
ツル・ツラヌク 姿、tree, true, truth
樹木treeは、地面から 天に むかって ツキデル 姿です。また、見方に
よっては、天から地面に
むかって、重い
ものを
ツリさげる
姿にも
見えます。さらに
いいかえれば、天と
地を
ツラヌク
姿です。
幹の 部分が 太くて、先端部分は コズエも 根も 細く、ツル[蔓]の ように ツルッと して います。地下に はりめぐらされた
根は
大地を
ツラヌキ、水分や
栄養分を
トリ集め、地上の
幹・枝・葉へと
送り
つづけます。と
いうのが、ほんとうのtrue話、真実truthです。
ツルリ・ツラヌク
姿、drill, thrill, through
ツルリ、トリの くちばしの ように とがった 道具を 使って、木材・石材などを ツラヌク ことが できます。その 道具が キリ[錐] drillです。
ドリルで 胸を ツラヌカレル という 恐怖感が thrill。
ツルリ・スルリ。するどい ハモノが ツラヌク。スラリ・スルッと 通りぬける 姿がthrough。
音や 絵が デル
装置、telephone,
television
遠く はなれた 地点 まで、音声phoneが デル[出]・伝わる 装置が 電話telephone。
音声 だけで なく、映像 まで デル[出]・伝わる 装置がtelevision。
英語辞典を 見ると、tele-:「遠く ヘダタル」意を あらわす ギリシア語系 造語要素と 解説されて います。Telegram電報, telescope望遠鏡 なども。
デル・テル・テラス
ところ、terrace, territory
Terraceは 台地。傾斜面を 平面に ならした 土地の こと。ひな壇式の
数段に
なった
もの、あるいは
土地の
一部を
盛りあげて、台形に
した
もの、また
家屋に
接して
張り出した
石だたみ
部分
など。つまり、デル[出]・テル[照] 姿を あらわす 語音。漢語の テイ ter邸di にも 通じる 語音です。
Territoryは、広大な 土地、領土。つぎつぎ
ハリデル
土地の
姿です。
デル 姿は、やがて テル 姿。具体的には、土地・領土の 姿 だったり、家屋・邸宅の 姿だったり します。
Terraceは「デコボコの ある 土地に 手を くわえて 台地に する」作業の 結果で あり、territory領土の 基本に なる もの です。ヤマトコトバで
いう「(朝日の) ヒデル[日照] 宮」(『記』100)に 当たります。せっかく
苦労して
手に
いれた
ミヤ[御家・宮]・邸宅・領土です
から、やがて「その
台地・邸宅・領土を
テラシ
出し、領土保持を
宣言する」ことにも
つながります。ヤマトコトバの
タラス[垂・帯・足]・テラス[照]など には「領地管理」「国土経営」などの
意味用法が
あります。→タラシナカツヒコ[帯中津日子](仲哀天皇)・アマテラス[天照]大神。
ツリトル針は三角形、three, triangle
英語threeは、日本語では サン[三]と いいます。漢語sam三san からの 外来語です。ヤマトコトバでは、ミ・ミツ・ミッツと いいます。
threeは、3(箇)と いう 数を あらわす コトバに なる まえに、「ツルッと ツキデル」姿をあらわす
コトバ
だった
だろうと
推測されます。たとえば、treeや tryの 姿。
Treeにはいろいろな 形の ものが ありますが、略画を かくと すれば やはり 二等辺三角形に 足を つけた 形に なるでしょう。四角形
以上の
多角形も、すべて
三角形の
集合と
見る
ことが
できます。
もう ひとつ、ツリバリと tryとの 関係を 考えて みましょう。ツリバリを
めぐって、
ヒトと
サカナとの
ツリアイ・トリアイ
合戦が
展開されます。サカナは、エサを
トルため、ツライ
おもいを
して、tryします。直線形や 直角形の 針では ツルッと 食い逃げ できますが、三角形に 折り曲げた 針では、逃げようと
tryする ほど 返し針が はたらき、ツリトラレル 仕組みに なって います。
t-r音語根と 派生語
A.H.D.フロク「インド・ヨーロッパ語の 語根と 派生語」の中
から、今回の
テーマに
関連する
項目を
えらんで
紹介
します(日本語訳
および
*印
以下の
注 などは
引用者)。
なお、「t-r音の 語根と 派生語」全般に ついては この ブログ「t-r音の 英語」(12-9-2号)でも 紹介して あります ので、ご参照 ください。
del-2 (to count数える) tell語る, tale物語, talk語りかける。*デル姿。⇔デル・カタル。
der- (to split裂く) tear1ちぎる, tart2辛辣な, turd糞, drape垂れ布。*ダス・タラス・チラス・チギル姿。⇔クソをタレル[垂]。
deru-
(to be firm安定した), tree樹木, true真実の, truth真実, trust信用, tray皿, trim切りとる, endure耐える。*タル・ツル・デル・トル姿。ドッシリ構える、ツラヌク・ツリトル姿。△、皿型。安定した姿。
dhers- (to venture危険をおかす) dareあえて~する。*デル姿。デル姿. ⇔デル・テル・テラウ[衒]。
dhreu- (to fall落ちる, flow流れ出る, drip滴る) drizzleしとしと降る。小さな水滴がタル・シタタル姿, drearyものうい, drowseまどろむ, dropしたたり, drip。*タラタラ・タル・タレル姿。drowse =ウツラウツラする。 マブタが垂れる姿. dreary = うな だれる 心。
tele-
(to lift持ちあげる, support支える, weigh重さを量る)
toll1鐘を鳴らす, tolerate許容する, Atlas アトラス, talent才能, translate翻訳する, extolほめたたえる。*(手を)アテル[当]・デル姿. ⇔テル=デル。talent=ツキデル才能. extol=ほめたたえる。テラシ出す姿 。Atlas = ツキデル手で地球を支える姿。 デルようにさせる。デ[出]サセル。
tere-1 (to rubこする, turnまわす) trite古臭い detriment損害, thrashむち打つ, thresh脱穀する, threshold 敷居,turnまわる, contour 輪郭, return引返す, drill1きり, throwなげる, thread糸, trauma 外傷。*ツル・ツルリ・ツキデル・ツラヌク姿. ⇔ツル[釣・吊・連・蔓・鶴]・ツラ[絃・列・葛]。
tere-2 (to cross over交差する, pass throughよこぎる) thrillぞくぞくさせる, nostril鼻孔, thorough まったくの, through~を貫いて, trans-(接頭辞。across, beyond, throughの意), transient長続きしない, trench 堀, trunk 幹。*ツキデル・ツルリ・ツラヌク姿。
ters- (to dry乾く) thirstかわき, terraceテラス・台地, terrain地形, terrierテリア犬, territory領土, inter埋葬する, Mediterranean地中海の, toast1トースト, torrent急流, torrid炎熱の。*デル・テル[照]・タラス[帯]・テラス[照]姿。
trei- (three三) three, thrice三度, thirteen13, thirty30, trio三つ組, third第三の, tertiary 第三紀の triple三重の, testament遺言, contest競争, detest憎む, protest抗議。*ツルリ・ツキデル利器の姿。(ヤジリ・ツルギ・ツリバリなどの) 先端部分は 三角形。
⇔ツル・ツルギ・ツリバリ。