おばけの ことだま
コト(和琴)
カチ栗
マガタマ
たま駅長
ようこそ、コトダマの世界へ
ブログ「七ころび、八おき」完結を機会に、あらたにブログ「コトダマの世界」をはじめることになりました。どうぞよろしくお願い申しあげます。
「コトダマの世界」という名前は、旧作「コトダマの世界」(社会評論社、1991)と同名。そのときは、仮説「象形言語説」を検証するための資料づくりが目的でした。あれから20年。「象形言語説」は、「検証」の段階を終えて「展開・応用」の段階にはいったと、じぶんでは考えています。この仮説を応用して「五十音図」を見なおし、「8音図」や「64音図」、さらには「現代日本語音図」(日漢英共通64音図)を提案できたからです。そのへんのイキサツは、ブログ「七ころび、八おき」(富山外專のころ①)で報告したとおりです。
ブログ「コトダマの世界」では、ヤマトコトバを中心にしながら、漢語・英語などもふくめ、コトバを見なおしたり、コトダマの世界を探検したりしたいと考えています。
わたしが一人でおしゃべりするだけでは、進歩もしないし、つまらないと思います。ぜひみなさまから提案や質問・意見などよせていただき、みんなでいっしょに考えてゆきたいと願っています。
ブログ「七ころび、八おき」完結を機会に、あらたにブログ「コトダマの世界」をはじめることになりました。どうぞよろしくお願い申しあげます。
「コトダマの世界」という名前は、旧作「コトダマの世界」(社会評論社、1991)と同名。そのときは、仮説「象形言語説」を検証するための資料づくりが目的でした。あれから20年。「象形言語説」は、「検証」の段階を終えて「展開・応用」の段階にはいったと、じぶんでは考えています。この仮説を応用して「五十音図」を見なおし、「8音図」や「64音図」、さらには「現代日本語音図」(日漢英共通64音図)を提案できたからです。そのへんのイキサツは、ブログ「七ころび、八おき」(富山外專のころ①)で報告したとおりです。
ブログ「コトダマの世界」では、ヤマトコトバを中心にしながら、漢語・英語などもふくめ、コトバを見なおしたり、コトダマの世界を探検したりしたいと考えています。
わたしが一人でおしゃべりするだけでは、進歩もしないし、つまらないと思います。ぜひみなさまから提案や質問・意見などよせていただき、みんなでいっしょに考えてゆきたいと願っています。
コトダマのイメージ
さて、今回ブログのはじめにかかげるコトダマの画像をえらぶ段になって、ちょっと迷いました。コトダマは、「万葉集」にも出てくるコトバですが、いまどき「コトダマ」というと、なにか「陰気で、古くさくて、あやしげな」イメージで受けとられがちです。
しかし、わたしが追求しているコトダマは、もっと明るくて前向きのイメージです。そもそも、人類がコトバ(音声言語)を発明したということは、「コトバというトビ道具を手に入れた」ということです。人類の生活は、このコトダマ効果のおかげで、他の動物とはくらべものにならないほど豊かなものになりました。
そして21世紀の現代、コトダマ効果を発揮する主力部隊は、ラジオ・テレビやインタネットなどだといってよいでしょう。
さて、今回ブログのはじめにかかげるコトダマの画像をえらぶ段になって、ちょっと迷いました。コトダマは、「万葉集」にも出てくるコトバですが、いまどき「コトダマ」というと、なにか「陰気で、古くさくて、あやしげな」イメージで受けとられがちです。
しかし、わたしが追求しているコトダマは、もっと明るくて前向きのイメージです。そもそも、人類がコトバ(音声言語)を発明したということは、「コトバというトビ道具を手に入れた」ということです。人類の生活は、このコトダマ効果のおかげで、他の動物とはくらべものにならないほど豊かなものになりました。
そして21世紀の現代、コトダマ効果を発揮する主力部隊は、ラジオ・テレビやインタネットなどだといってよいでしょう。
画像は、ネットから借用
ブログにのせるコトダマの画像は、インタネットでさがすことにしました。そこで見つけたのが、この「おばけのことだま」です。「オバケのQ太郎」を連想させる「底ぬけの明るさ」があり、わたしが追求しているコトダマのイメージにぴったり。さっそく借用させていただくことにしました。
以下画像5点とも、ネットからの借用で、k-t 音、t-m音をもつものばかりです。
コト(和琴)は、弦と共鳴装置をもつ楽器。弦をカットして音を出し、中空にカットした箱ガタ[型]部分で共鳴させます。コトのネ[音]は、「神さまがカタル コトバ」だと信じられていました。
カチ栗は、もともと [搗栗]ですが、[勝栗]とも書きます。カチは、動詞カツ[搗・勝]の連用形兼動名詞。栗をカチワルことで、イガやカラの中から実だけをカチとり、軍陣用の保存食としたもの。やがてエンギをかついで[勝栗]と書くようになったといわれます。カタキ同士のAとBが戦う場合、どちらかカタホウ[片方]が相手の面をカチ割れば、そのカタ[方]がカチ[勝]をカチ[搗・勝]とるコトになります。
ブログにのせるコトダマの画像は、インタネットでさがすことにしました。そこで見つけたのが、この「おばけのことだま」です。「オバケのQ太郎」を連想させる「底ぬけの明るさ」があり、わたしが追求しているコトダマのイメージにぴったり。さっそく借用させていただくことにしました。
以下画像5点とも、ネットからの借用で、k-t 音、t-m音をもつものばかりです。
コト(和琴)は、弦と共鳴装置をもつ楽器。弦をカットして音を出し、中空にカットした箱ガタ[型]部分で共鳴させます。コトのネ[音]は、「神さまがカタル コトバ」だと信じられていました。
カチ栗は、もともと [搗栗]ですが、[勝栗]とも書きます。カチは、動詞カツ[搗・勝]の連用形兼動名詞。栗をカチワルことで、イガやカラの中から実だけをカチとり、軍陣用の保存食としたもの。やがてエンギをかついで[勝栗]と書くようになったといわれます。カタキ同士のAとBが戦う場合、どちらかカタホウ[片方]が相手の面をカチ割れば、そのカタ[方]がカチ[勝]をカチ[搗・勝]とるコトになります。
タマはタムもの、トブもの
コトダマのタマは漢字で[魂]か[霊]と書くのが普通ですが、タマと読む漢字はほかにも[玉・珠・球・弾]など多数あります。つまり、漢語では多数の語に分かれますが、ヤマトコトバではタマ1語だけだということです。
ヤマトコトバの組織原則からいえば、動詞形タムの名詞形がタマ。つまり、タムものがタマ。もっとくわしくいえば、タムは「タ[手]の姿になる」(胴体からツキデル、トビまわる)こと。「古事記、下」にも「アマダム(天飛ぶ)軽のをとめ」という用例があります。そういえば、タマ[魂・霊]も[玉・珠・球・弾]も、みんな「トブ[飛]もの」ですね。中でも神秘的な威力をもつといわれるタマがマガタマ[勾玉・曲玉]。マガリタマともいわれ、野獣の牙やヒスイ[翡翠]などで作られました。
タムは「ツキデル、トビまわる」姿といいましたが、これには「(手を突き出して)タメル[溜]、ツム[積]、トメル[止]」の意味用法もあります。
タマはすべて球形またはその変形。最小の表面積で、最大の容積量がツメこまれる。それだけ風の抵抗が小さく、よくトブ計算になります。いいかえれば、タマは「トブちから」をタメこんだタメイケ[溜池](ダムdam)の姿です。灌漑用にも発電用にも使えますが、ひとつまちがえば、土石流・鉄砲水などの大災害をおこす心配もあります。
タマは、人名やペットの愛称にも使われています。最近の例では、和歌山電の貴志駅に「たま駅長誕生!」ということで話題になり、おおきな経済効果をあげたそうです。これも、ネコのアタマがまんまるのタマ[球]型なので「タマちゃん」とよばれ、コトダマ効果を増幅できたのだと考えられます。
コトダマのタマは漢字で[魂]か[霊]と書くのが普通ですが、タマと読む漢字はほかにも[玉・珠・球・弾]など多数あります。つまり、漢語では多数の語に分かれますが、ヤマトコトバではタマ1語だけだということです。
ヤマトコトバの組織原則からいえば、動詞形タムの名詞形がタマ。つまり、タムものがタマ。もっとくわしくいえば、タムは「タ[手]の姿になる」(胴体からツキデル、トビまわる)こと。「古事記、下」にも「アマダム(天飛ぶ)軽のをとめ」という用例があります。そういえば、タマ[魂・霊]も[玉・珠・球・弾]も、みんな「トブ[飛]もの」ですね。中でも神秘的な威力をもつといわれるタマがマガタマ[勾玉・曲玉]。マガリタマともいわれ、野獣の牙やヒスイ[翡翠]などで作られました。
タムは「ツキデル、トビまわる」姿といいましたが、これには「(手を突き出して)タメル[溜]、ツム[積]、トメル[止]」の意味用法もあります。
タマはすべて球形またはその変形。最小の表面積で、最大の容積量がツメこまれる。それだけ風の抵抗が小さく、よくトブ計算になります。いいかえれば、タマは「トブちから」をタメこんだタメイケ[溜池](ダムdam)の姿です。灌漑用にも発電用にも使えますが、ひとつまちがえば、土石流・鉄砲水などの大災害をおこす心配もあります。
タマは、人名やペットの愛称にも使われています。最近の例では、和歌山電の貴志駅に「たま駅長誕生!」ということで話題になり、おおきな経済効果をあげたそうです。これも、ネコのアタマがまんまるのタマ[球]型なので「タマちゃん」とよばれ、コトダマ効果を増幅できたのだと考えられます。
ここまでコトダマについて、まずは わたしの自分勝手な解釈や意見をのべさせていただきました。読者のみなさまは、それぞれちがった解釈や意見をおもちかと思います。よろしければ、ひと声お聞かせください。ワイワイ、ガヤガヤ、議論できたらと願っています。
次回は、「コトダマのサキハフ国」をとりあげる予定です。
次回は、「コトダマのサキハフ国」をとりあげる予定です。
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